「サプライチェーン」という言葉を知っていますか?
モノづくりの世界では一般的な概念ですので、メーカー就職を視野に入れる就活生は知っておきたい言葉ですね。
就活を控える学生は、(サプライチェーンの概念そのものの深い理解というよりは、)サプライチェーンを知ることで、日常生活で使うモノと企業の関係を考えるきっかけになればと思い、今回の記事にまとめてみました。
サプライチェーンとモノづくりの工程
「サプライチェーン」って?
サプライチェーンとは、ある商品が消費者の手に届くまでのモノづくりの一連の流れのことです。
大雑把に示すと、下のようになっています。
(最終製品=家電や服や車、スマートフォンなど、僕たちが日々使用するモノのことです)
最終製品メーカーが企画するところから始まり、原料を調達し製造、そして消費者に売られる形で商品が完成し、実際に消費者向けに販売されるのです。
重要なのは、僕たちの身の回りのモノは、様々な企業の手に渡り、様々な工程を経た結果、僕たちの手に渡っているのだと知っておくことです。
モノづくりにはどのような工程がある?
サプライチェーンの工程の中には、原料調達、製造、加工、物流、販売などがあります。
例えば僕たちが着ているTシャツを例に挙げてみると、、、
Tシャツの企画(企画立案→デザインなどの工程)
↓↓
生産(繊維→糸→布→染色→裁断→縫製の流れでTシャツに)
↓↓
販売①(問屋)
↓↓
販売②(小売店)
という工程を経て僕たちの手に渡るのです。また、各工程の間には物流を伴います。
様々な工程を経て、モノは完成した形となり、僕たちのもとに届けられます。
ちなみに、サプライチェーンの流れの中でも、原料調達に近いところを川上、販売に近いところを川下と呼びます。上流・下流という呼び方もあります。
モノづくりの工程と企業(選び)
いろんな企業が関わっている
Tシャツに限らず、僕たちが持っているスマートフォンや、時計なども多くの工程を経てつくられているというのが想像できますね。
ここで重要なのは、多くの工程がある分、多くの企業が関わっているということです。
例えば、パナ〇ニックのテレビは、企業ロゴはそれしか書いていませんが、パナ〇ニック1社でつくったものではありません。テレビの画面をつくっている会社もあれば、画面の枠をつくっている会社、内部の部品をつくっている会社もあって、それぞれの会社から部品を集めて、組み立てて、テレビは完成するのです。
就活の会社選びに活かそう
「メーカーに就職したい!」と思ったら、ロゴをよく目にする最終製品メーカーばかりではなく、モノをつくる工程や素材づくりを行うメーカー見ておくことで、メーカー就活に対する視野がぐっと広がります。
そのために、
「今手に持っているiPhoneの中身はどんな会社が作っているのだろう...?」
「画面はどんな会社が作っているのだろう...?」
というように、僕たちの日常にあるモノのサプライチェーンを意識しながら生活してみてはいかがでしょうか。
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